下関市彦島ではセシウム不検出 |
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碧い蜻蛉
北九州市の対岸、関門海峡を挟んだ下関側の島が彦島である。北九州市の日明焼却工場の煙突が目の前に見える位置にある。北九州市の焼却による放射能汚染の拡大を恐れて、放射能がれき焼却の中止を求める動きも出ている。現況を把握しておくことは今後続けられる焼却の影響を判断する基礎資料になる。平成24年10月1日に彦島の放射能調査に入った。
移動手段をバスに頼ったことと時間の制約があって、きちんとした測定ができたのは3地点、バス待ちの時間にiFKR254のみで地表の線量率、核種を調査した1地点の4地点にとどまった。
これは印象でしかないが、ガンマ線空間線量率が少し高い。山口県は事故前からもともと線量率の高い地区であり、130nGy/時(0.13μS/h)が報告されている(日本の環境放射能と放射線)。彦島も地質的にバックグランド値が高いのかも知れない。
地表のベータ線濃度も高く、東京近辺の汚染地と同じレベルにある。対岸の火事ならず、対岸の放射能が飛び火したのかと感じながら計測を行ったいた。しかし、核種分析を行うといずれの地点でもセシウムなど福島由来の放射能は不検出であった。
ベータ線濃度が高いことが何らかの健康影響を与えているかどうか、もし、彦島での肺がんや乳がんなどの罹患率の情報をお持ちの方は教えて下さい。(目次ページの問い合わせ先へ)
(下関)