碧い蜻蛉
逆転層が原因だって?!
PM2.5の濃度が高くなっていることに対して、市民の方が問い合わせたところ、次のような回答があったそうだ。
「大気汚染物質は、気象条件によって濃度が高くなったり低くなったりします。今回、11月29 日から30 日にかけて大気汚染物質の濃度が高くなった原因として「逆転層」という現象が起こったと考えられます。
過去のデータも確認したところ、昨年(2011 年)11 月下旬にも同じように濃度が上昇する傾向がみられました。(別紙グラフをご参照ください)
11 月29 日から30 日に実施された大阪市舞洲での震災瓦礫の試験焼却と重なりましたが、焼却の影響によるものではないと考えられます。」
下記のグラフ群は大阪府大気汚染常時監視システムから提供してもらったデータをグラフ化したものだ。一酸化窒素の変化を見てみると、28日から29日の夜間には余り減っていないが、29日から30日にかけては夜間の濃度が大幅に減少している。通常、自動車交通量の減る夜間は排気ガスが少なくなり下がるのだが、逆転層ができると空気がこもり夜間でも下がらなくなる。29日の晩は逆転層がおきていないことがわかる。尼崎、豊中、高槻のデータからも逆転層が起きていないとの報告を受けている。
しかし、PMや微小粒子状物質は29日の夜間でも減少せずに継続している。これは一酸化窒素のような自動車交通などによる大気汚染とは異なる汚染源で、夜間でも継続して排出している汚染源によるものであることを示している。夜間でも継続して焼却を続けていた放射能がれきの排気ガスとの関連性を強く疑わせる。
30日夕方の焼却終了を待たずにPM、微小粒子状物質ばかりか一酸化窒素の濃度が下がっていくのは、その日の昼頃から北風が強まり、大阪平野や京都盆地の大気を吹き飛ばしてきれいな空気に入れ替えたためであることが、風向や風速のデータからわかる。
まったく、データに基づかない非科学的なデマばかりを流す官僚たち!