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米国による調査では関東平野広く放射能粉塵が襲来していたことがわかる。六本木での試料では赤坂よりも高濃度の粉塵が検出されている。グロスα核種 4.7Bq/m3、グロスβ核種8,700Bq/m3、ヨウ素131(活性炭フィルター)10.6Bq/m3などが見られる。

 

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やはり、六本木を襲った第一波の放射能粉塵は記録されていないが第二波の核種が記録されている。β線核種はヨウ素131のピーク濃度よりも2000倍もの高濃度の値が報告されている。また、ここでも赤坂と同じようにβ線核種とヨウ素131のピークはずれている。α線核種はセシウムやテルルなどよりも高い値を示しており、内部被曝係数の値が高いことからセシウム以上の問題をはらんでいるだろう。

 

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α線核種とβ線核種は六本木での観測ではおおむね一致した動きのように見られる。

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期間中の平均濃度を用いて呼気被曝量を推定する。

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α線核種、β線核種を考慮すると

六本木での累積被曝線量は3.7mSvになった

被曝期間 3月18日から4月25日までの840時間、呼吸量はやや過大だが1時間当たり1m3とすると累積被曝量(摂取量)は期間中平均を乗じて求められる。それぞれの核種の呼気被曝係数を乗じて内部被曝量を計算する。

ヨウ素131については数値の大きくなる活性炭フィルターでの計測値を用いる。

グロスα、グロスβについては核種が不明であるので、ひとまず除外して計算すると、期間中の実効線量は17μSvとなる。オーダー的には東京都産業技術研究センターでの線量推定と同じレベルになる。

しかし、核種は不明であるが、グロスα、グロスβの大きさを無視するのは適切な推定と言うことはできない。そこで思い切った仮定を行う。α線核種は核燃料のほとんどを占めているウラン238とする。β線核種については線量係数が低いものは2.00E-11から高いものは1.60E-07まであるので中央値を用いて線量を求める。   その結果、これらの影響は大きくて、累積実効線量は3.7mSVとγ線核種だけを用いて評価した場合の200倍以上も大きな被曝量になった。

行政がこれまで行って来た実効被曝線量の計算は過小評価と断定できるだろう。

(β線核種の線量係数をMo99からβ線核種の中央値に変更したため修正 2018.03.07)

碧い蜻蛉

  フクシマ・ジェノサイドと呼ばれる全訳)
後世に
公害とは、公の共有物たる天地・海川に毒をまき散らし、万物の命を奪う天下の大罪

六本木の放射能雲もあなどれない

(H30年2月14日改訂)

赤坂被曝1赤坂被曝2/六本木も/東京都産業技術研究センターデータから