生きながら放射性廃棄物になる・・食品基準 |
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子どもは0.8ベクレル/kgでもだめだ! |
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子どもはセシウムがたまりやすい! |
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100ベクレルの食品から1秒間に飛び出る放射線 |
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100ベクレルの食品基準てどういうことかを図にしてみました。 中央にある100ベクレルの食品から1秒間に吹き出すガンマ線が直線部分です。 円弧を描いて出ているのが、食品基準では全く無視されているベータ線の飛んでいるイメージです。曲がる向きが違うのはベータ線の電荷がプラスのものとマイナスのものがあるからです。体内では飛距離が15ミリくらいと短く それだけにダメージが大きくなります。アルファ線は通常計測されませんし、空気中でも数ミリぐらいしか飛びません。でも組織にひっかかると局所的にダメージが大きいものです。 これは1秒間の量ですので、1時間ではこれの3600倍、1日でさらに24倍、1年で365倍です。 事故の起こる前は放射性廃棄物として人の手に触れないように管理することが義務づけられていたのに、今の基準ではこれをおなかの中に入れても良いというのです。 せめて、1秒間に1本くらいにせよというのが、食品基準を1ベクレルにせよということです。 |
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碧い蜻蛉
毎日10ベクレルずつ食べた時
毎日1ベクレルずつ食べた時
一回だけ1000ベクレル食べた時
竹野内真理さんが紹介しているセシウム137の摂取量と体内蓄積の様子を表したグラフである。食べものや飲み物全体で10ベクレルのセシウム137を毎日とり続けていると、約200日で体全体に1000ベクレルの放射能が貯まる。600日くらいで平行線になっていくが1400ベクレルを超えることになる。毎日100ベクレルだったら、200日で1万ベクレル、600日で1万4千ベクレルと言うことになる。もし、体重50kgの大人だとすると、200日で200ベクレル/kgという濃度になってしまうことになる。これは紛れもなくドラム缶に隔離保存しなければならない放射性廃棄物である。人間が生きながら放射性廃棄物になるのである。移動拡散してはいけないものであり、死んでも気体、つまり煙を出すような焼却は行ってはならない。
これはICRPの出した資料のようであるが、このグラフの中の数字は食品の濃度では無いことに注目していただきたい。
こと細かな分析をすることは意味がないことなので、おおざっぱに国民栄養調査のデータから30歳代の大人で穀類や野菜、肉などの形のあるものを約1kg、嗜好飲料を0.6kg、このほか水を1kg程度摂っているとしよう。この一日2.6kgの飲食物全体で100ベクレルのセシウムを割ると、食品の濃度は40ベクレル/kg程度になる。つまり新しい基準の半分以下の濃度の食品でも摂り続けると、人体は200日で放射性廃棄物基準の2倍の放射能汚染を起こすことになる。600日では3倍の濃度に達する。
せめて放射性廃棄物にならないようにするためには、新しい基準の6分の1以下でないとだめだ。
しかし、バンダジェフスキー氏は体内濃度が50ベクレル/kgになると心筋が攻撃されて心臓疾患を起こすということをあきらかにしている。そうなると更に半分、現行基準100ベクレル/kgの12分の1であるから、多くとも8ベクレル/kgになる。
これは害を起こすことが明らかになっている限界値であるから、これに10倍程度の安全率をかけて基準を定める必要がある。そうなると、現在の知見では食品の基準は0.8ベクレル/kgが妥当だということになる。
だが、放射能は安全だという閾値がない。この基準は安全基準ではなく、食べて害があってもしかたがないとあきらめる基準と考えるべきである。
体重(kg) |
摂取量(Bq) |
5 |
0.32 |
10 |
0.63 |
15 |
0.95 |
20 |
1.27 |
25 |
1.58 |
30 |
1.90 |
35 |
2.22 |
40 |
2.54 |
45 |
2.85 |
50 |
3.17 |
55 |
3.49 |
60 |
3.80 |
バンダジェフスキー氏の著書によると、子どもの体内濃度が10Bq/kgに達しただけで心電図異常が起きると推定できます。(放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響,pp41 図23)fiddledadさんが子どもの場合、毎日どれくらい食べていたら体内のセシウム濃度が10ベクレル/kgになるかを計算しています。
左の表のように、体重5kgの幼児は毎日0.32ベクレルを食べるだけで心臓に異常をきたす濃度になってしまいます。こんな小さな子どもがどれくらいの量の飲食物を食べるかはわからないが、もし1日1kgを飲食するとするとみなせば、基準の1000分の1以下でないと安全でないことになる。
さらに引用させてもらうと、下記の図は死亡した人たちの臓器別のセシウム蓄積量だ。
あらゆる臓器で大人よりも子どもの方がセシウム濃度が高くなっている。
子どもは大人よりも放射性セシウムを体に取り込みやすいのだと考えられる。
ちなみにこれほどの汚染を起こしていれば、すべて体が放射性廃棄物以上の汚染となっている。本来なら火葬もできない。
放射性セシウムを毎日どれくらい食べていたら体内濃度が10ベクレル/kgに達するか?
体重ごとの試算表
Fiddledadさんのブログページより引用
http://fiddledad.blog.fc2.com/blog-entry-17.html
茨城大学有志の会の中川尚子さんたちが、放射性セシウムで食品基準の10分の1である 10ベクレル/kgの食品を食べ続けると体内濃度がどのように増加するかをグラフにしています。
http://e-peace2.hum.ibaraki.ac.jp/yakkai/120228syokuno-anzen.pdf
3ヶ月の乳児はわずか50日で体内濃度30Bq/kgを超えてしまいます(下図の赤い線)。母親が食べて応援などと言って汚染地域の食品を積極的に食べていたり、市中に出回っている食品汚染に気を遣わずにいると、母乳を通して赤ちゃんにセシウムがたまります。心臓の筋肉が攻撃されて突然に死亡するという事態も起きます。
また、学校給食でも10Bq /kgレベル程度の検出限界で検出されない食品を使っている場合でも子どもたちには1年もすると体内濃度20Bq/kgくらいの汚染が起きることも考えられます。学校給食の食品は1Bq /kg以下の検出限界での計測を行い、検出されない食品を使用するべきです。
福島の米、麦などを使用することはもっての他のことです。
毒を承知で子どもたちに与えるのは、故意による殺人行為です。
親たちは、風評などという非難を恐れず、なにが何でも子どもたちをまもれ!