![]() |
||
![]() |
![]() |
![]() |
北九州市のマスクからセシウム検出! |
||
![]() |
![]() |
![]() |
碧い蜻蛉
測定試料 簡易マスク 重量 4.24g
マスク使用地域 北k九州市小倉南区
マスク使用期間 2013年6月
使用時間(推定) 1日6時間、15日間
使用機器 シンメトリックス社 iFKR-ZIP
測定方法 マスクを二分割し、ZIP袋に入れ、二つある試料室にセンサー側に押し当てるように挿入、
10時間計測を行った。
計測値
Cs-all 1.5Bq/kg
Cs-134 1.1Bq/kg
Cs-137 0.4Bq/kg
マスクの濃度
ZIP機は試料重量320gで標準化されているので(320/4.24)を乗じて求めるとマスクのセシウム濃度は 113Bq/kgとなった。
Cs-all 1.5×(320/4.24)=113Bq/kg
Cs-134 1.1×(320/4.24)=83Bq/^kg
Cs-137 0.4×(320/4.24)= 30Bq/kg
マスクへの付着量
Cs-all 1.5×(320/1000)=0.48Bq
吸入空気のセシウム濃度概算
マスクに100%吸着されたと仮定すると、吸入空気のCs-all濃度は0.0058Bq/m3
吸入空気量=22m3×(6/24)×15=82.5m3
吸入空気中セシウム濃度=0.48÷82.5=0.0058
※成人の1日の呼吸吸入量を22m3とする。
註 セシウム137と134の比率に疑問があると思いますが、線量の低いサンプルであるのでそれぞれのガンマ線のカウント数が少なく、値にばらつきが出てくることと、Cs−137(662keV)のピークにはエネルギーレベルの違うセシウム134のピークが重なっているので、Cs−134(796keV)のピークからこのCs-134の面積分を換算して引いています。そのためCs-137の数値が低くなる場合があります。これまでの経験から更に長時間、例えば20時間とか72時間測定して検出されたそれぞれのピークのガンマ線のカウント数を上げていけば、現在の存在比2:1に安定していきます。
北九州市在住の人から、約二週間使用したマスクを送ってもらった。手持ちのiFKR-254を遮蔽を強化してベクレルの計測が可能なように整えた機器で20時間計測を行ったところ、Cs−134を少しだけ検出した。そのため、高槻・市民放射能測定所に持ち込んで、ベクレル専用機iFKR-ZIPで計測した。
計測時間は10時間、計測値は1.5Bq/kgを示した。マスクの重量は4.24gであるので、重量換算を行うとマスクのセシウム濃度は113Bq/kgとなる。また、マスクに付着したセシウムの絶対量は0.48Bqであった。
使用時間は1日6時間、15日間とし、成人の呼吸吸入量を22m3とすると、吸入空気のセシウム平均濃度は0.0058Bq/m3となった。
北九州の大気も東北・関東並みの汚染度を示していることになる。がれき焼却しか原因は考えられない。
高槻・市民放射能測定所のホームページは こちら