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碧い蜻蛉

  フクシマ・ジェノサイドと呼ばれる全訳)
後世に
公害とは、公の共有物たる天地・海川に毒をまき散らし、万物の命を奪う天下の大罪

葛飾の土は 蚕の卵を殺す!

 6月の初めから東京のシーディークリエーションさんが自宅などの汚染土壌で蚕の生育試験を始めた。冷蔵保存された蚕の卵をゼオライト、庭の土、近くの保育園の土の上で孵化させ、生育状況を観察するものだ。対照とするゼオライトを含め3群はα線を遮断する環境で、1群はα線の影響を見るため、ケースに突き固めた庭土の上に直接蚕卵を置いた。東京農工大の先生から、蚕の卵は丈夫だから周囲に化学物質があっても影響を受けにくい、これぐらいの数の実験では放射線の影響はわからないから実験計画を考え直せと指摘されていた。

 現在は二齢の段階まで成長したところだが、土の上に直接置いた卵は90%以上が死んで孵化しなかった(孵化率5/60)。孵化したものの6月20日時点での生存は3頭(生存率5%)。しかも、他の群とは異なり、成長が異常に早く巨大化している。他の3群はほぼ全数が孵化し、現在の段階の生存率も90%以上を保っている。福島原発事故で東京に降ったウランやプルトニウムなどから出されるα線が蚕の卵を殺したと考えられる。

 関東は埃っぽい地域だ。普及しているガンマ線線量計では計測できないα線ホット粒子が空気中に漂って、気道粘膜や肺に沈着してスポット的な組織の壊死、将来的には癌化する。東京に住み続けるのであれば、日常的にマスクを着用しないと20年後の健康は保障できない。

 図 写真4が土の上に直接蚕卵を置いたもの。(シーディークリエーションのBBSページから

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