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米軍とエネルギー省の土壌調査では、ウラン、プルトニウムの計測まで行っている地点は6地点だけであった。そのため、核種間の関係を検討することは無意味であるかと考えていたが、日本の官公庁の行った調査は加工され一定の操作が加えられたデータしか公表されず、生データでないので科学的検討を加えることができないので、敢えてこの少ない地点のデータで傾向を判断してみようとした。 解析1ではベースをセシウム137にとって、他の核種の関係をみた。ここではベースをストロンチウム90にとって各核種の濃度との関連を見る。 すべてのグラフで横軸はSr90のベクレル濃度(Bq/kg)を表し、縦軸は各核種のベクレル濃度(Bq/kg)で表した。 統計的に有意となる量のデータではないが、図中に相関関係を推定するための近似直線を参考に示した。 |
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地点数が少なくてもこうして各核種とストロンチウム90との関係をグラフ化して一覧するとある程度の傾向が浮かび上がってくる。 まず、少ないデータだが明確にSr90の濃度と逆相関を示しているのがTe129mである。これは飛散状況の違いによるものでなく、原子炉内の核化学的な要因によるものだとみなされるが、私には知識のない領域の問題なのでどなたか教えてくださるとありがたい。 セシウム137、ヨウ素131、ウラン232では大きくばらついているので信頼性はないが、逆相関の傾向を示している。 グロスアルファ、グロスベータではばらついているもののストロンチウム90の濃度と関連する正の相関傾向を示している。 アメリシウム243、プルトニウム236、プルトニウム241、ウラン233/234、ウラン235、ウラン238においてはばらつきはあるものの明確にストロンチウム90の濃度と比例する正の相関を示している。 ばらつきが大きいウラン232のデータはあるものの、全体としてウラン、プルトニウム、アメリシウムなどの核燃料由来のアルファ線核種はストロンチウム濃度と比例する傾向を示した。このことはストロンチウムを含む放射能雲は同時にウラン、プルトニウム、アメリシウムを含んで飛来して汚染させたことになる。 土壌データ解析Ⅰで示したように、横須賀、御殿場などの関東地方南部でも、セシウム濃度が低くてもストロンチウム汚染の高い地域があるが、この地域ではウラン、プルトニウム、アメリシウム汚染が起きていることになる。 赤坂被曝のページに示したように、東京の大気中にストロンチウムが検出されるのは3月21日の飛来である。この時には大気中にウラン、プルトニウム、アメリシウムが大量に飛来していたことになる。もし、この日にマスクも無しに外で仕事をしていたり、遊んでいたりしたら呼吸器からこうしたアルファ線核種を吸入していたのであろう。すでにあちこちで解析されているが、放射能粉塵はPM2.5レベルの微粒子であり容易に肺胞内に進入し停留する。 10年後には肺がんの多発という形で表面化するであろう。非常に厳しい言い方であるが、政府の言うままにだまされて、3月21日に無防備なままで外にいた人は、病気になり殺されることを覚悟しなければならないと思う。 |
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碧い蜻蛉
米軍土壌核種調査の解析 Ⅱ
ストロンチウムとウラン、プルトニウムの関係
3月21日に同時に飛来した!
表 米軍土壌調査より推算した3月27日時点の核種濃度